第36回GR Garage midress 豊田
走行会in スパ西浦モーターパーク

日時:2023年10月8日(日)
会場:スパ西浦モーターパーク

走行会&Aライセンス講習会

蒲郡市のスパ西浦モーターパークにて「第36 GR Garage midress豊田 走行会」を開催しました。32名のドライバーがエントリーした今回の走行会には、TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2023  プロフェッショナルシリーズに参戦中の佐々木雅弘選手(ORC ROOKIE Racing)、冨林勇佑選手(TEAM MACH)、そして、GR Garage midress 豊田所属の神谷裕幸選手の3名がゲストドライバーとして参加しました。

また、同時開催となったAライセンス講習会には15名がチャレンジ。参加者からは「先日購入したばかりの新車で来ました。なので、今のところセッティングはノーマルです。ライセンス講習会は速さを競うものではないので、サーキットで新車の感覚を確かめつつライセンスも取れて一石二鳥と思って参加しました」「そろそろレースに出たくてAライを取りにきました。速く走ることも大事ですが、安全に走ることはもっと大事なので、しっかりとルールやマナーを覚えて帰りたいですね。費用がリーズナブルなこともありがたいです」などの声が聞かれました。

開会式・ブリーフィング

会場となったスパ西浦モーターパークは、全国でも珍しいシーサイドサーキット。当日は残念ながら曇り空でしたが、晴れた日にレストルームから臨む三河湾はまさに絶景。ホームストレートから立体交差に向かう前半は、左にバンクした高速区間となり、後半はS字コーナーからヘアピンへと低速区間が続くテクニカルなコースです。ブリーフィングでは、コースが三河湾国定公園内にあることから騒音規制を遵守する必要があることや走行上のルールを参加者全員で共有。「午後からは雨天となる見込みですが、ドライコンディションとウェットコンディションの両方を一度に練習できる良い機会だと思ってポジティブに楽しんでください」というスタッフからの激励の言葉で1日がスタートしました。

同乗レッスン&タイムアタック

午前中から昼にかけて、練習走行と並行して行われたレッスンでは、佐々木選手、冨林選手、神谷選手が運転するデモカーに参加者が同乗し、プロのドライビングテクニックを助手席で体験。また、それぞれの愛車に合わせたスパ西浦モーターパーク攻略法について具体的なアドバイスを受けました。「佐々木選手のドライブは完全に異次元。基本技術が違いすぎるので、まねはできませんが、コーナーで突っ込みすぎると立ち上がりの加速が生きないので、しっかりブレーキングして進入速度を落とした方がいいなど、新しい選択肢を提示してもらえて良かったです」「スパ西浦モーターパークをホームコースとしていますが、プロの視点からどう攻めるか知りたいと思っていました。例えば、自分は2速で走っていたコーナーを冨林選手は3速で走っていて、マシンの特性だけじゃなくコースの特徴やコンディションを把握した上で攻略していることが肌で感じられました。この経験を次に生かしたいですね」などの感想が聞かれ、皆さんにとって実りある時間となったようです。

そして、昼頃から次第に雨が強くなる中、タイムアタックがスタート。例年より気温が低く、浜風も強く吹いていたため、10月上旬とは思えぬ寒さとなりましたが、コース上では各参加者が熱い走りを披露。ゲストドライバーやコースを熟知するZEST代表の増田好洋氏から事前にアドバイスがあったように、コーナーのアウト側にとどまったままアウトを目指すことや大きな水たまりと縁石を極力避けることなどを意識しながら、参加者はウェットコンディションでのコース攻略に挑んでいました。

閉会式

閉会式では、各ゲストドライバーが選出した参加者に講師賞が贈られました。佐々木選手は「僕のレッスンに同乗された方は、こんなにゆっくりコーナーを走るんだと思った方が多いかもしれません。進入速度を速くすれば速く走れるわけでないのが、ドライビングの難しいところであり面白いところ。頑張ってください!」とコメント。マシンの特性やコースとの相性を理解した上で、各コーナーの攻略法をプラクティスで確かめることや、タイムだけでなく安全なドライビングを追及することの大切さなどがユーモアを交えて伝えられました。その後を受けた冨林選手は「お伝えしたかったことは全部マサさんが話してくださいました(笑)。あと、僕はアルテッツァがとにかく好きなので、アルテッツァ乗りを応援し続けます!」と力強く話し、会場を沸かせていました。

さらに、各カテゴリーの上位者に表彰と賞品授与が行われた後、協賛のBRIDGESTONENUTECWAKO’sからも特別プレゼントが贈られました。そして、最後は恒例のジャンケン大会。11月に豊田スタジアムで行われる、FIA世界ラリー選手権(WRC)の最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」のペアチケットがもらえるとあって、スタッフと常連参加者が裏の裏を読み合う白熱した展開となり、会場は大いに盛り上がりました。

次回の走行会は20242月に鈴鹿サーキットで行われる予定です。詳しい情報は、決まり次第店頭やInstagramなどでお伝えしますので、ぜひチェックしてください。

当日の動画