NEWS・EVENT REPORT

2024.7.13

関東シリーズ開幕戦の参加台数は 98 台
#38 神谷は予選 3 位から決勝スタート !

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2024関東シリーズ第1戦
富士スピードウェイ
4.563km×8周
予選 7月13日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
決勝 7月13日(土)天候:くもり 路面:ドライ

Rd.1 富士スピードウェイ
年末のグランドファイナル参戦に弾みをつけるためにも

昨年まで東日本シリーズと西日本シリーズが設けられていたYaris Cupは、4年目を迎えた今シーズンから地域ごとに5シリーズに分けられ、各3戦で争われることになった。そのうちTeam midressは関西シリーズに加え、富士スピードウェイとモビリティリゾートもてぎを舞台とする関東シリーズにも参戦が決定。同シリーズの開幕戦は、すでに7月も半ばの13日にようやく開催された。
この時を待ち侘びたかのように、集まったヤリスは実に98台! 富士スピードウェイで設けられるグリッドは54台とシリーズ最多ながら、それでも半数近くが予選落ちでコンソレーションに回らなくてはならない。そんな厳しさに加え、連日のように続く真夏日も極めて厄介だ。ドライバーのみならず、マシンやタイヤも限界値を超えた状況において、各々がいかにベストを尽くせるかが課題となる。また富士スピードウェイは年末恒例の特別戦「グランドファイナル」の舞台でもあるだけに、特にゼッケン1の奪還を目指す#38神谷裕幸にとっては、絶対に落とせない場所だ。もちろん、#138内藤章太や#111千葉翔太選手らも、この1戦で結果を残せば「グランドファイナル」にも確実に弾みがつくはずだ。

#38 神谷が狙うのは、もちろん表彰台の中央

このレースウィークは梅雨時ということもあって天気は極めて不安定で、練習を開始した木曜日はドライコンディションが保たれたが、金曜日は終日雨模様。奇しくも今回の予選では、Team midressのメンバー全員がB組での走行となった。専有走行では2度の赤旗によって、満足にアタックもできないような状態だったものの、#38神谷はトップタイムをマークしており「ウェットコンディションには絶対の自信あり」という様子だった。
ところが、土曜日になると天気はまた一転して雨は止み、A組はまだ濡れたウェットパッチを残した状態での走行だったが、B組に関してはレコードラインが完全に乾いていた。そんな有利な状況において、#38神谷は計測1周目から2分16秒885を記して2位につけ、次の周には順位は変わらないものの2分16秒690まで短縮を果たした。
ただし、いずれも単独での走行だったため、スリップストリームが使えるよう2周を位置取りに充てるも、ちょうどいい相手には遭遇できず。ラストアタックでようやく……となるも、タイヤのグリップのピークは過ぎており、2分16秒521を記録するのがやっとで、3位に後退する。ただし、2位につけていたドライバーは走路外走行があって当該ラップのタイムが採択されず幻の自己ベストとなり、#38神谷は2位に返り咲くことになった。
#138内藤は周回ごとにタイムを縮め、計測3周目に2分17秒411をマーク。しかし、終盤のひと絞りが効かず、7位に。そして#111千葉選手は、計測1周目に2分17秒621を記録するも、その後の伸びを欠き、ラストアタックでようやく2分17秒462を出したものの、タイヤ性能のピークは過ぎており、9位に甘んじた。
なお、トップのタイムはB組の方が優ったことにより、#38神谷は3位から、#138内藤は13位から、またペナルティによってグリッド降格のドライバーがいたことから、#111千葉選手はひとつ順位を繰り上げ、18位から決勝レースに臨むこととなった。

Rd.1 富士スピードウェイ
Rd.1 富士スピードウェイ
Rd.1 富士スピードウェイ
Rd.1 富士スピードウェイ
#38 神谷裕幸のコメント

「路面にはパッチがあったけど、レコードライン上はほぼ問題なかったです。しばらく単独で目いっぱい行って、その後にスリップを使えればと思ったんですが、これと言って使えそうな人がいなかったんで(苦笑)。最後はだいぶタイヤのタレが来ていたので、まぁまぁ。仕方がないです。まわりに速い人がいっぱいいるので、レースは面白くなりそうです」

Rd.1 富士スピードウェイ
#138内藤章太のコメント

「スリップを使うのに位置取りを失敗してしまいました。後半は前の集団に入れ替わりがあって、ペースが落ちてくれたので、スリップがぎりぎり効くぐらいのところに入れたんですが…。もうちょっと、しっかりできたら良かったなぁという気がしました。感触的には良くも悪くもない感じで、まわりに速い人が多いので、無事にしっかりバトルして、自分の糧になるようなレースをしたいと思います」

Rd.1 富士スピードウェイ
#111千葉翔太選手のコメント

「エンジンがタレてきた、というのもあるしスリップがうまく使えなかったというのも。あと、雨上がりの路面にアジャストできなかったのがあって、後半ちょっとタイムを落としちゃいました。午後の路面に期待しつつ、追い上げられるように頑張ります」

Rd.1 富士スピードウェイ
揃って苦戦を強いられた決勝レース。この反省を次に活かせ!

今回のレースも土曜日のうちに予選、決勝を行う1デイイベント。インターバルの間に路面は完全に乾いて、ドライコンディションでの戦いとなった。
注目されたスタートで、#38神谷のダッシュが今ひとつ。そのため、トップに続いて1コーナーではスリーワイドで2位を争い、アウトから大外狩りを決めてコカコーラコーナーで3位に戻すも、ヘアピンでは後方からの強引な攻めに一歩引かざるを得ず。さらにダンロップコーナーでの大渋滞では軽く押し出される格好となり、オープニングラップを8位で終える羽目に。
その後、ほぼ1周ごと1台ずつ抜き続け、5周目には5位に順位を戻すも、もはやトップ集団は遠く離れていた。それでも最終ラップの最終コーナーで意地のオーバーテイクを試みるも、前に出るまでには至らず、最後のストレートであと1000分の6秒というところでチェッカーが振られ、5位という結果に終わった。
一方、#138内藤と#111千葉選手は連なって1周目を終え、14位、15位につけていた。そのまま順位を上げたいところだが、このあたりは最も血気盛んなドライバーがいる領域。下手な仕掛けでは痛い目に遭いやすい。そんな最中に4周目のダンロップコーナーで大渋滞が発生。#111千葉選手は辛くも掻き分けたものの、#138内藤は引かざるを得ず。その後のバトルは冷静さを取り戻し、#111千葉選手は14位、#138内藤は18位でレースを終えた。
Team midressとして挑む、次回のレースは関西シリーズの最終戦。鈴鹿サーキットで、9月28〜29日に開催される。#38神谷は4ポイント差でのランキング2位とあって、大逆転での3連覇に期待がかかるところ。CVTクラスでも#120堀内秀也選手の全勝チャンピオンを期待したい。

神谷裕幸のコメント

「スタートの反応が良くなくて、それで1コーナーにはスリーワイドでアウトから入って、Aコーナー(コカコーラコーナー)では3位だったんですよ。でも、その後ろからいっぱい来ていて並んでいったら、さらに後ろにいたクルマに押し出されちゃって。ボクも意地を張ってヘアピンのブレーキングで並んでいって、さすがに見えているだろうと思ったけど、切り込んできて。もう引かざるを得なかったです。その後も何台かに抜かれて8位ぐらいまで順位を落としたのかな? 最後までペースは良かったし、タレ感もなかったんですが、あそこまで落ちちゃうときついですね。まぁ、面白かったので良かったんですけど(苦笑)。次は鈴鹿なので、まずはポールを獲りたい。テストして、なんとか対策を練って最終戦を迎えようと思っています」

内藤章太のコメント

「位置取りが悪かったのと、ダンロップコーナーで渋滞している時に、思いっきりねじ込んでくるクルマがいて。避けないと、こっちも会社の看板を背負っているので、引いたりした部分もあって……。それでもレースなので、なんとか無理なく抑えられるよう、今後はなっていかなきゃ、って思いますけど。そういうゴタゴタもありつつ、一回失敗するとこうなるという流れにはなっちゃったので、次はもっといい方向に運べるように、今回の件を反省して、今後に活かしたいと思います。ただ、本当に無傷だったので、あの中で無傷だったことは本当に良かったです」

千葉翔太選手のコメント

「1周目にいろいろやり合って、内藤さんを引っ張りつつ周回していたんですが、いつの間にか離れてしまって。自分自身としては、何台か抜くことができて、ゴチャゴチャしていたので何台抜いたか分かりませんが、クリーンでいいレースができたと思っています。ポイント圏外だったので、そこはいい練習になりました。自分のスキルのなさが予選では出たので、今回の展開を学び直して、今後に活かしていきたいと思います」

Team midress fighters

#38神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレス スノコ制動屋Yaris」予選:3位 決勝:5位

 

#138内藤章太選手「N中部GRGミッドレス Yaris」予選:13位 決勝:18位

 

#111千葉翔太選手「NUTEC制動屋ミッドレスYaris」予選:16位 決勝:14位

 

#55飯田誠選手「midress☆Weds HR Yaris」予選:35位 決勝:32位

 

#85目出し帽選手「運気上昇ドヤランドμmr Yaris CVT」予選:53位CVT4位 決勝: 50位(CVT4位)

#991光井有紀選手「滋賀の稲妻ミッドレスYaris」予選:B組42位 決勝:コンソレーション32位