NEWS・EVENT REPORT

2024.11.2

#38神谷裕幸が雨の予選でポールポジション獲得
熾烈なバトルの決勝は惜しくも2位に

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2024関東シリーズ第2戦
富士スピードウェイ
4.563km×8周
予選 11月2日(土)天候:雨 路面:ウェット
決勝 11月2日(土)天候:雨 路面:ウェット

Rd.2 富士スピードウェイ
関東シリーズ制覇のためには落とせない第2戦

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup関東シリーズ第2戦が富士スピードウェイで行われ、Team midressから#38神谷裕幸、#138内藤章太が出場。エントリー台数は93台と、開幕戦に続き大盛況で、半数近くが予選落ちでコンソレーションレースに回ることになる。3戦しかない関東シリーズの開幕戦を5位で終えた#38神谷にとって、今大会は是が非でも優勝したいところ。その心情を表すかのように、金曜日の専有走行では総合トップタイムをマークする。一方、#138内藤も総合15位となるタイムを記録。チームは上々のスタートを切る。しかし、土曜日の天候は雨の予報。金曜日までドライコンディションが続いており、予選と決勝はぶっつけ本番で臨むことになる。予選は15分間と短時間。多くの選手がピットインせず走り続けることが予想されるため、ウェット路面にアジャストすることはもちろん、クリアラップをとる位置取りも重要になる。

#38神谷が予選総合トップ。#138内藤もB組5位と上々の予選結果

土曜日の天候は雨。予選、決勝とも1DAYで行われる。9時から行われた予選には90台が出走。A,B組の2組に分かれ、各15分間の予選が行われる。A組の予選では開始と共に全車がコースイン。A組に出走した#38神谷は3周目にA組のトップとなる2分26秒996をマークする。その後も走行が続く中、開始9分が経過した頃、急激に雨量が増加し、クラッシュ車両が発生。この影響でA組の予選は赤旗終了となり、序盤に神谷がマークしたタイムがトップタイムとなった。

B組の予選には#138内藤が出走。開始直後は強かった雨脚も徐々に弱まり、#138内藤は周を追う毎にタイムを上げていく。最終的にチェッカーを迎えた6周目にB組5位となる2分28秒221をマーク。難しい路面コンディションにうまくアジャストした結果に#138内藤の表情も明るい。A、B両組を含めた総合結果でも#38神谷がトップだったため、決勝のポールポジションは#38神谷に決定。#138内藤は10番グリッドからスタートする。#138内藤にとっては富士スピードウェイでの過去最上位グリッドとなり、#38神谷と共に決勝に期待がもてる結果となった。

#38神谷裕幸のコメント

「コース状況的に早めのタイミングでタイムを出しておかないと、赤旗中断の可能性が十分あるなと思っていました。事前にライバルの選手と走る位置をディスカッションしていたので、狙い通りの状況でアタックできました。まだタイムの伸び代はありましたし、試したい走り方もあったので、赤旗終了は残念ですが仕方ないですね」

Rd.2 富士スピードウェイ
#138 内藤章太のコメント

「スリップストリームを利用することよりも単独で走る位置取りを意識しました。もっとタイムは縮められたと思うので悔しいですが、走行経験の少ない富士で10番手スタートは過去最上位です。決勝はそんなに簡単にはいかないと思いますが、次戦のもてぎ大会のスケジュールが近いのでクルマを傷つけないように走りたいです」

Rd.2 富士スピードウェイ
ポールポジションからスタートの#38神谷は
滑りやすいスタートライン上でタイヤが空転

決勝(8周)は13時21分よりウェットコンディションの中、スタート。#38神谷はポールポジションからスタートをするが、2番グリッドからスタートした#1小野田選手の伸びがよく、1コーナーで先行されてしまう。2位にポジションダウンした#38神谷はそのまま順位をキープしてオープニングラップを終了。序盤は#1小野田選手との差が1秒に開いてしまうが、3周目にファステストラップをマークして#1小野田選手の独走を許さない。5周目の1コーナーで並びかけるまで肉迫。トップ入れ替わりは目前と思われたが、その周の100Rで大きく姿勢を乱してしまう。この影響で再び#1小野田選手との差は1秒半に拡大。それでも#38神谷のペースは衰えず、6周目には自身がマークしたファステストラップをさらに更新し、再びテール・トゥ・ノーズの接戦に。#38神谷のペースは明らかに#1小野田選手を上回っているものの、#1小野田選手のディフェンスも巧妙で、抜くには至らない。7周目、最終コーナーをインベタで回る#38神谷に対し、アウト側で回る#1小野田選手。立ち上がりでは#38神谷が前に出るものの、スリップストリームを使われ、1コーナー進入で再び#1小野田選手に先行されてしまう。#38神谷はファイナルラップに入ってもオーバーテイクのチャンスを伺うが、わずかに届かず0.8秒の差で2位チェッカー。スタートで先行を許したことが悔やまれる結果となった。

一方の#138内藤は遅れることなく順当なスタート。しかし、後方のクルマの伸びがよく、1コーナーの位置取りに苦戦を強いられ、13位に後退して1周目を終了する。しかし、序盤の混戦が落ち着くと、3周目に#19黒田選手をかわして12位にポジションアップ。さらに、5周目に前方車両の接触によるアクシデントを冷静にかわして10位までポジションを戻す。その後のペースは良好で、ファイナルラップでは9位の#115稲木選手をテール・トゥ・ノーズまで追い込む展開に。しかし、最後0.2秒とわずかな差で10位チェッカー。貴重な1ポイントを獲得した。

次回のレースは関東シリーズの最終戦。モビリティリゾートもてぎで11月24日(日)に開催される。今回の結果により#38神谷のランキングは2位に上がり、トップ#1小野田選手とは10ポイント差。大逆転で関東シリーズチャンピオンとなるか注目が集まる。また、#138内藤は初走行となるサーキットになるが、今大会の勢いを維持し2戦連続のポイント獲得に期待がかかる。

神谷裕幸のコメント

「スタートではグリッドの目の前にあるスタートライン上でタイヤが空転してしまいました。グリッドについた時点でスタートラインの影響は把握していたので慎重にスタートしましたが、それでも空転は避けられませんでした。2番グリッドの小野田選手は速度を乗せる距離がある分、スタートラインの影響は少なかったと思います。その後はいろんな方法でアプローチしましたが、トップは奪えませんでした。今回のコンディションだとポールポジションじゃない方が勝てたかなと思います。ランキングは上がったので、最終戦のもてぎは勝って小野田選手と決着をつけたいです」

Rd.2 富士スピードウェイ
Rd.2 富士スピードウェイ
内藤章太コメント

「スタートでは後方のクルマの伸びがよく、ポジションを落としましたが、前に上がってくるだろうと予想していた選手達だったので、ある程度、想定内の展開でした。そこからはオーバーテイクや前方のアクシデントもあり、スタートポジションまで戻せました。もう少し周回数があればさらに順位を上げられたと思うので、その点は残念です。富士ではベストリザルトになりました。最終戦のもてぎは走行経験がありませんが、この勢いを維持してポイント圏内を走れるよう頑張ります」

Team midress fighters

#38神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレス スノコ制動屋Yaris」予選:1位 決勝:2位

 

#138内藤章太選手「N中部GRGミッドレス Yaris」予選:10位 決勝:10位

 

#55飯田誠選手「midress☆Weds HR Yaris」予選:B組29位 決勝:コンソレーション3位

 

#85目出し帽選手「運気上昇ドヤランドμmr Yaris CVT」予選:51位CVT3位 決勝: 47位(CVT2位)

 

#478深山崇馬選手「Sf midress Yaris」予選:45位 決勝:50位

 

#817 山本健義選手「ミッドレスおらんくYaris」予選:A組40位 決勝:コンソレーション25位

 

#831 橋本 優選手「Cocoon ミッドレス GDF-Yaris」予選:21位 決勝:26位

 

#991光井有紀選手「滋賀の稲妻ミッドレスYaris」予選:A組44位 決勝:コンソレーション32位

midress gallery

#85目出し帽選手はCVTクラスで2位表彰台獲得

 

#55飯田誠選手はコンソレーションで3位表彰台獲得