NEWS・EVENT REPORT

2024.11.24

#38神谷裕幸が予選5番手から決勝3位
今季3戦連続の表彰台で関東シリーズ2位に

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2024関東シリーズ第3戦
モビリティリゾートもてぎ
4.801km×8周
予選 11月24日(日)天候:晴れ 路面:ドライ
決勝 11月24日(日)天候:晴れ 路面:ドライ

Rd.3 モビリティリゾートもてぎ
逆転を賭けて#38神谷が臨んだチャンピオン決定戦

昨年まで東日本シリーズと西日本シリーズが設けられていたYaris Cupは、4年目を迎えた今シーズンから地域ごと5シリーズに分けられ、各3戦で競われることになった。そのうちTeam midressは関西シリーズに加え、富士スピードウェイとモビリティリゾートもてぎを舞台とする関東シリーズにも参戦。全国5シリーズで今シーズン最後の戦いとなる、関東シリーズ最終戦がもてぎで開催された。
前回のレースでポールポジションを奪いながら、決勝ではスタートで逆転を許したことで2位となった#38神谷裕幸だが、まだチャンピオンの可能性は残されていた。ただし、ポイントリーダーとの差は10ポイントとあって、優勝はもちろん、ポールポジションを獲得して、ファステストラップを記録する“フルマーク”が大前提となる。その上で相手が3位以下でなくてはならないため状況はかなり厳しいものの、最後まで諦めるわけにはいかない。
一方、#138内藤章太は、関西シリーズではポイントを獲得できなかったものの、前回のレースで予選10番手となり、決勝では1周目に順位を落としながらも冷静な走りでポジションを戻して1ポイント獲得! もてぎでは初レースとなるが、この流れを保ち続けて欲しいところだ。

神谷は予選5番手、王座に向けて黄信号か?

それまでの練習走行は天候に恵まれなかったものの、金曜日からは上々のコンディションに。とても11月下旬とは思えぬ陽気の下での走行となった。だが、パドックに連続入賞が期待された#138内藤の姿はなかった。自身の体調不良のため急きょ出走を取り消したのだ。
土曜日に行われた専有走行では、#38神谷は2分31秒432を記し、B組の2番手に。A組トップは2分30秒台に入れており、神谷は今ひとつ納得のいかない様子。そんな状況は予選でも繰り返された。計測1周目からの単独アタックで、まずは2分31秒740を記し、次の周には2分31秒684にまで短縮するも、ポジションは3番手。1周クールダウンして位置取りも決めるが、スリップストリームが思うように使えず。セクター1こそ最速タイムを記録していたが、全体では逆にタイムダウンとなってしまう。
このB組で最速タイムが記されたため、#38神谷は5番手からのスタートとなるも、ポイントリーダーは目の前、4番手につけており、やや分が悪いものの、最後まで諦めず戦うことを誓っていた。

#38神谷裕幸のコメント

「やっぱりスリップストリームが使えないと、きついですね。着いていける人もいなくて。最後に望みを託したんですが、前車に追いついちゃって。なかなか、簡単にはいかないですね。決勝、面白いんじゃないですか(苦笑)。まだわかりませんよ、諦めてもいませんし」

Rd.3 モビリティリゾートもてぎ
ポイントリーダーに追いついた! しかし逆転するまでには至らず

決勝レースも予選に引き続きサーキット上空には青空が広がり、穏やかなコンディションに恵まれた。なんとかスタートで順位を上げたい#38神谷。ダッシュは悪くない。1コーナーまでの逆転は果たせなかったが、前を行く車両にぴたりと食らいついて離れず。3コーナーでさっそく仕掛け、そのまま5コーナーまで並走。そして130Rで前に出る。
だが、このバトルの間に前の3台とは1秒の差をつけられてしまう。1周目を終えた段階では後続も近く、苦しい状態かと思われた。しかし、3周目に入ると後ろとのギャップが広がるようになり、さらに4周目には完全にトップグループにも追いついた。まずは7周目の5コーナーで#38神谷は3番手に浮上。残りは1周半、きっとまだチャンスはある。
前を行く2台はチームメイト、しかも#38神谷とも気心の知れた存在だ。信頼関係もあるからこそ、隙あらば飛び込んでいくつもりだったが……。その隙を最後まで見せてくれず。背後につけたまま3位でフィニッシュ。ランキングも2位のまま、関東シリーズは終了した。
これでシリーズ戦はすべて終わったがまだ特別戦「グランドファイナル」が残され、こと#38神谷にとってはゼッケン1を取り戻す戦いとなる。今年も舞台は富士スピードウェイで12月21日に開催。Team midressとしては#38神谷の他、CVTの#120堀内秀也選手と#85目出し帽選手が出場予定。活躍を期待したい。

神谷裕幸のコメント

「ペースは悪くなかったので、とりあえず追いつこうと思ったまでは良かったんですが、ちょっとシフトの入りが悪くて……。追いついてもヘアピンの立ち上がりで3速に入らなくて、それで離れてしまいました。それを2回か3回やってしまい、そこからはちょっと押さえ気味でシフトしていました。どう行こうか考えて、向こうもブレーキがきつそうだったので、うまく組み立てられたつもりだったんですが。でも、面白かったです。最終戦、無事に終えられて良かったです。まだグランドファイナルがあるから、取り返しに行きます、ゼッケン1番を!」

Rd.3 モビリティリゾートもてぎ

Team midress fighters

#38神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレス スノコ制動屋Yaris」予選:5位 決勝:3位

 

#85目出し帽選手「運気上昇ドヤランドμmr Yaris CVT」予選:45位(CVT 6位) 決勝:40位(CVT 4位)

 

#991光井有紀選手「滋賀の稲妻ミッドレスYaris」予選:B組27位 決勝:コンソレーション10位