レースレポート

RACE

REPORT2020

Yaris Cup

86/BRZ Race

Vit Race

86/BRZ Race

11/21(土)•22(日)

Rd7　ツインリンクもてぎ

復帰2戦目、もてぎで迎えた今シーズン最終決戦
神谷裕幸が予選4番手から連続表彰台へ！

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 第7戦　ツインリンクもてぎ
クラブマンシリーズ・エキスパートクラス　4.801km×10Laps
予選　11月21日（土）天候/晴れ　路面/ドライ
決勝　11月22日（日）天候/晴れ　路面/ドライ

狙うは完全燃焼で表彰台
期待を胸にもてぎへ乗り込む

コロナ禍によってGR 86/BRZ Raceは大幅なスケジュールの変更を余儀なくされ、当初は8大会の開催が予定されていたが、5大会に縮少。チームミッドレスは2020年上半期のレース活動を自粛していたこともあり、活動再開したのは前回の岡山大会から。なのに、今大会が最終戦ということもあって、やや不完全燃焼感があるのは否めなかった。

しかし、そんな思いをクラブマンシリーズのエキスパートクラスに出場する#38神谷は、完全に吹き飛ばしてくれた。前戦の岡山では、予選と第１ヒートこそ苦戦を強いられたものの、コンディションに恵まれた第２ヒートでは激しい追い上げを見せ、3位入賞を果たしてくれたからだ。

今回の舞台である、ツインリンクもてぎはストップ＆ゴーが繰り返され、ブレーキを酷使することで知られている。なお、今回は1ヒートで競われるため、タイヤに対してはそれほどストレスを抱えずに済みそう。もちろん、前戦に続いて#38神谷の激走を大いに期待できるはずだ。

慎重に行かざるを得なかった予選
それでも4番手に

泣いても笑っても、これが2020シーズン最後のレース。練習走行では好調だった#38神谷だったが、本戦に向けた確認、締めの走りとなる金曜日の専有走行では、2分20秒202を記録するに留まり、トップから1秒遅れの9番手に甘んじていた。フロントのアライメントが狂い、また左のダンパーにガタが生じていたためだ。もちろん対策はして臨んだ予選だったが、本来の状態に戻っているか確認できず、一抹の不安を残してもいた。

11月も半ばを過ぎたとは思えぬほどの陽気に恵まれ、アタックには好条件となっていたことで、#38神谷は計測2周目からコースを攻め立てると、2分19秒043をマーク。1周のクールダウンを挟んで再度アタックすると、タイムアップは果たせなかったものの、2分19秒181を記録する。その結果、#38神谷は4番手から決勝レースに臨むこととなった。

「専有走行の時にクルマのバランスが崩れて、全然フィーリングも悪くて、タイムも出なくて。急きょダンパー換えたり、アライメント取り直したりして、車両チェックはしたんですが、やっぱりどういう動きになるか分からなかったので。ちょっと抑え過ぎた感はありました。昨日の練習までの感じなら、ポールタイムぐらいは出ていたと思うんですが、慎重に行かざるを得ませんでした。でもセカンドローなので、狙える位置ですから頑張ります」（神谷）

3位、2位と来たからには！　
来季の活躍を誓った神谷

決勝が行われる日曜日もコンディションに恵まれ、まさに絶好のレース日和。今回のレースはスーパー耐久との併催とあって、スタンドからファンの熱い視線を注がれた環境の下でのレースとなった。スタートをそつなく決めた#38神谷は、まずはポジションキープからの発進に。前をいく３台に遅れを取らず続いていく。２周目には早くも3番手に浮上。すると、三つ巴のトップ争いの様相を呈することになる。

オーバーテイクポイントの少ないもてぎとあって、前を行くドライバーにプレッシャーをかけ続けていた#38神谷にチャンスが訪れたのは６周目。2番手に躍り出ることとなる。その間に、トップとの差は1秒以上に広がり、追い詰めて抜き去りたいところだが、周回を重ねるごと逆に差を広げられてしまう。しかし、後続は振り切って終盤は単独走行に。2位のままチェッカーを受けることとなった。わずか２戦の出場ではあったが、ランキングも7位を獲得した。

神谷裕幸選手のコメント

「3番手に上がった時は相手がコーナーで立ち上がり鈍って、並んでいったら譲ってくれたので、そこから前を追っていって。ふたりがやり合っていたので、どこかチャンス来るかと思っていたんですが、そんなに大きなチャンスは来なかったですね。でも、前のクルマにシフトミスがあったので2番手に上がれてから、トップに着いていこうと思いましたが、速かったですね、さすがでした。来年もここで開幕と聞いているので、また来年に向けて準備していこうと思っています。3位、2位と来たからには、来年は開幕から勝ちたいですね」