ネッツトヨタ中部

Race Report

86/BRZ Race

Rd8 岡山国際サーキット

サーキットに帰ってきた神谷裕幸が
予選11番手から、最後は3位でフィニッシュ!

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 第8戦 岡山国際サーキット
クラブマンシリーズ・エキスパートクラス 3.703km×12Laps 2ヒート
予選/決勝第1ヒート 10月17日(土)天候/雨 路面/ウェット
決勝第2ヒート 10月18日(日)天候/晴れ 路面/ドライ

相性抜群のサーキットで、
久々の大活躍の予感

新型コロナ禍の影響で2020年上期の活動を自粛していたチームミッドレスが、いよいよ活動を再開。GRコンサルタントの#38神谷裕幸を擁し、激戦区として名高いGR 86/BRZ Raceクラブマンシリーズのエキスパートクラスに再び挑むこととなった。#38神谷がレースに出場するのは、昨年の暮れに富士スピードウェイで行われた、Vitzでのドリームカップ6時間耐久以来となるが、ブランクを感じさせない走りを披露してくれるのは、容易に想像できた。

何より復帰の舞台である岡山国際サーキットは、神谷と相性抜群。昨年は出場していないが、2017年から2連覇しており、Vitzレースの頃を合わせると、それこそ数え切れないほど。久々の大活躍に期待がかかっていた。


赤旗中断で不発に終わった予選

第8戦とは銘打たれてはいるが、この後に本来なら第7戦として行われるツインリンクもてぎでの代替レースも控えているため、残す戦いは2戦ということになる。久々のレースではあるものの、金曜日に行なわれた専有走行では神谷は3番手ながら、トップからコンマ5秒引き離されており、本来の調子を取り戻せていないよう。一抹の不安を抱えながら臨んだ土曜日は、早朝からあいにくの雨模様。予選はウェットコンディションでの走行となった。

温度も低かったこともあり、タイヤの熱入れを入念に行なってからのアタックを予定していた神谷。しかし、「さぁ、これからだ」というタイミングで赤旗が出てしまう。せっかく熱の入ったタイヤは中断の間に冷えてしまったばかりか、残りの計測時間はわずか5分。十分に発熱していないタイヤで、果敢にコースを攻め立てた神谷ではあったが、トップから6秒遅れの2分7秒956を記すに留まり、11番手という結果に終わった。


「タイヤを丁寧に温めていって、そろそろ行こうと思ったら赤旗が出て。ピットに戻ってコースに出たら、だいぶ冷めていて最後の周、まだ温まっていないけど行ったら、1コーナーでシフトミスして5速で立ち上がってしまいました。今あるタイヤのパフォーマンスでまとめてみたんですが、全然でしたね。まぁ、仕方ないので第1ヒートには内圧も考えていきます。雨雲レーダーを見ていると、水も残りそうなので手堅く行こうと思っています。明日(第2ヒート)が本番なので、今日は無理をしないつもりです」(神谷)

我慢を強いられた第1ヒート

土曜日の午後に行われた第1ヒートもまた、ウェットコンディションでの走行になった。スタートを決めた神谷は、オープニングラップの混乱を避け、一気に7番手までジャンプアップ。だが、さらに順位を上げようにもペースを思うように上げられず、後続からの激しい突き上げを食らってしまう。これは神谷の名誉のためにも記すが、使用するタイヤの特性の違いが原因。

そのため、5周目には2台の先行を許し、その後も必死にガードを固めて走り続けたものの、最終ラップには堪えきれず、もう1台にオーバーテイクを許してしまう。それでも予選より、ひとつ順位を上げて神谷は10位でチェッカーを受けることとなった。


「オープニングラップは荒れたので、そっと行って順位を上げられたんですが、全然トラクションがかからなくなって。もう耐えられるだけ、耐えようと。結果、予選よりも上げられたので、それは良かったです。まぁ、明日は晴れるはずなので、頑張ります」(神谷)

ドライの第2ヒートで勝負強さを見せ
「神谷ここにあり」を宣言

日曜日になると天気は一転して、青空がサーキット上空に広がるまでとなり、神谷にとっては最も望んでいたコンディションとなっていた。第2ヒートでもスタートを決めて、さらにヘアピンを3ワイドで飛び込み、7番手に浮上。こうなると、もう神谷の勢いは止まらない。2周目のバックストレートでスリップストリームから抜け出し、6番手に浮上する。

ただし、ここまで来ると前を行くのは、今年頭角を現した若手の気鋭ばかり。4周目に追いつくと、前で何かありそうな予感がしたので、様子を見てどう動くか伺っていた。するとダブルヘアピン1つめで先行車両に接触があり、これを神谷は巧みにすり抜けて、一気に3番手に上がることとなる!

さらにその後、1コーナーで止まった車両があったため、6周目から3周にわたってセーフティカーが導入。前の2台との差も詰まったため、さらに順位を上げることも期待された。だが、リスタートを決めたトップが逃げていき、2番手の車両をコンマ差で追いかけた神谷ではあったが、逆転の機会は訪れず。それでも3位でチェッカーを受け、久しぶりの表彰台に立つこととなった。





神谷裕幸選手のコメント

「スタートはそれなりにまとまって、オープニングラップのポジション取りもまぁまぁで。その後、前の若いドライバーたちのガチャガチャを、うまいことかわすことができました。幸い、当たらずにも済んで、そのあたりは一応20年ぐらいやっているので(笑)。でも、面白かったですね、内容的にも。今回の車載映像をVitzの若いのに見せて、勉強させます。久々のレースで、本当のことを言えば、集中力は今イチで。もう1戦ありますので、また頑張ります」(神谷)

最終戦となる、第7戦(代替レース)はツインリンクもてぎで11月21〜22日に開催される。

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 Rd.8 OKAYAMA

Team midress fighters

【エキスパートクラス】
#38 神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレス豊田86」予選11位 第1ヒート10位 第2ヒート3位

#52 牧智晴選手「NUTECリミットN中部86」予選22位 第1ヒート25位 第2ヒート21位

【オープンクラス】
#95 佐々木敬規選手「ミッドレス86ライトニング」予選34位 第1ヒート34位 第2ヒート14位

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