ネッツトヨタ中部

Race Report

Yaris Cup

Rd8 岡山国際サーキット

2022 Yaris Cup西日本シリーズ最終戦
神谷は長いSCランに逆転の機会を奪われ4位でゴール

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズ第8戦
岡山国際サーキット  3.703km×10周
予選 11月19日(土)天候:晴れ 路面:ドライ
決勝 11月20日(日)天候:晴れ 路面:ドライ

前回レースの結果で2022年の西日本チャンピオンが確定

Yaris Cup西日本シリーズの最終戦は、岡山国際サーキットが舞台。前回でチャンピオンを確定させているチームミッドレスの#38神谷裕幸にとって、これが凱旋レースとなる。もっとも、優勝してチャンピオンを確定させたのではないから、この最終戦を制して有終の美を飾りたいと強く思っているに違いない。

#138内藤章太も岡山は得意とするコース。今シーズンは2回入賞を遂げているが、うち1回は第3戦の岡山だった。ところが、#138内藤は直前に新型コロナウイルスの濃厚接触者となったため、残念ながらこの最終戦を欠場することになった。




不完全燃焼の予選4番手に甘んじた神谷

今回の予選も2組に分けられ、#38神谷はA組での走行に。半分に分けられたとはいっても、1周が長くはない上にコース幅もそう広くない岡山国際サーキットである。出走53台のうち28台が一斉に走るのだから、ただでさえクリアラップが取りにくい状況に、#38神谷はトラップにはまってしまう。アタック中、遅い先行車に行く手を阻まれ、大きくタイムロスしていたのだ。もちろん、続けてアタックはするものの、タイヤはピークを過ぎてタイムは伸びず。その上、後半に勝負をかけていたドライバーもいたため、1分59秒553をマークしながら逆転を許し、A組2番手に甘んじてしまう。

さらに路面コンディションの向上もあって、B組トップの方がタイムに優ったため、#38神谷は決勝レースには4番手から臨むこととなった。

#38神谷裕幸
「追いついちゃうな〜って、ずっと先行車にパッシングしていましたが、ミラーを見ていないのか、リボルバー進入で追いついてしまい、ラインがないので着いていくしかないと。入っていったら、思った以上に遅くて、思いっきり減速して。横から抜いていって、あのタイムだったので、だいぶロスしているんですよ。まぁ、仕方がないですね。明日は頑張ります。チャンピオンはもう確定しているので、そんなに焦ることはないし、頑張ります」

 

2022グランドファイナルに向けた神谷の決意とは

最終戦は鈴鹿の第6戦以来となる、2デイイベントだ。しかも、いつもは早朝に行われることの多いYaris Cupの決勝だが、今回は午後のレースとなる。#38神谷も心身ともにリフレッシュできたハズ。4番手から順位を上げることが期待された。

11月も、もう後半とは思えぬほどの陽気に恵まれ、コンディションは上々。44台が並んだグリッドから、#38神谷はまずは無難にスタートを決め、4番手のまま1コーナーに飛び込んでいく。上位は一列縦隊でモスSを駆け抜け、続くアトウッドで#38神谷は3番手浮上を狙い、進入で横に並ぶも抜き切るまでには至らず。そんな中、ポールポジションからスタートしたトップが好調で、早々にひとり逃げ始めた。

オープニングラップを4番手のまま終えた#38神谷だったが、前を追いかけつつ、しかも後方からのチャージを凌がなければならない、厳しい状態となっているのは明らか。そんな状況で、3周目の1コーナーで2台がストップ。セーフティカーが導入されたため、逃げ続けていたトップとの差を詰める機会になるかと思われた。

だが、マシン回収に思いのほか時間を要し、セーフティカー先導は4周にも及んでしまう。そのことは逆転のチャンスが減ることも意味した。SCランが解除となり8周目にようやくバトル再開となるも、あろうことか2番手マシンのリスタート加速が鈍る。これにより、少なくとも#38神谷のトップ浮上の機会は奪われた。そればかりか前には2台、後ろには3台を連ねることとなる。もはやワンミスが命取りの状態だ。

しきりと3番手のドライバーがヘアピンで前にプレッシャーをかけるも、2番手のドライバーも動じない。ここでオーバーアクションがあれば、レース巧者の#38神谷がスルリとかわしていただろう。しかし、その機会は最後まで訪れなかった。

せっかくの新チャンピオンとしての凱旋レースだったが、本領発揮できぬまま#38神谷は4位でゴール。2022年の西日本シリーズはこれにて終了。しかし、#38神谷の気持ちは、3週後に控えたグランドファイナルに早くも向かっていた。その舞台は今年も富士スピードウェイで、12月10〜11日に開催予定。今度こそ有終の美を飾ってくれるはず。シーズンオフを心地良く過ごすためにも、ウィナーには来シーズンのゼッケン1が与えられる戦いに、チームミッドレスの活躍を大いに期待したい。






神谷裕幸選手のコメント

「セクター3が全然着いていけなかったので、ちょっと戦える感じではなかったですね。まぁ、無傷で無事に終わったので、次のグランドファイナルを力入れて頑張ろうと思っています。シリーズは終わりましたが、フワッとした感じでチャンピオン決まり、あんまり実感ないんですよ、今もまだ。2017年86/BRZレース・クラブマンの時も台風で最終戦の決勝が中止になって、フワッと決まって(苦笑)。でも、記録には残るし、表彰式がグランドファイナルであるので、そこで初めて実感するんじゃないですかね。グランドファイナルは、必ず勝ちます!」

Team midress fighters

#38神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレス スノコYaris」予選:4位 決勝:4位

#111千葉翔太選手「NUTEC GRGミッドレスYaris」予選:7位 決勝:10位

#55飯田誠選手「midress★HR Yaris」予選:24位 決勝:41位

#85目出し帽選手「運気上昇ドヤランドμmyYarisCVT」予選:CVTクラス3位 決勝:CVTクラス3位

#131川瀬武男選手「GRGミッドレス・FLANZ Yaris」予選:コンソレーション1位 決勝:コンソレーション4位

#70 柴田隆幸「AXIA midress HR Yaris」予選:コンソレーション3位 決勝:コンソレーション6位

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2022西日本シリーズRd.8 岡山  RESULT

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