RACE
REPORT2018
- Yaris Cup
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- 86/BRZ Race
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- Rd1 鈴鹿サーキット(併催:スーパー耐久)3/31(土)•4/1(日)
- Rd2 スポーツランドSUGO(併催:スーパー耐久)4/28(土)•29(日)
- Rd3 オートポリス(併催:ゴールドカップ)5/27(日)
- Rd4 岡山国際サーキット (併催:OKAYAMAチャレンジカップ)6/23(土)•24(日)
- Rd5 富士スピードウェイ(併催:ザ・ワンメイクレース祭り SUMMER)7/21(土)•22(日)
- Rd6 十勝スピードウェイ(併催:北海道クラブマンカップ)8/19(日)
- Rd7 十勝スピードウェイ(併催:北海道クラブマンカップ)8/19(日)
- Rd8 ツインリンクもてぎ(併催:スーパー耐久)9/22(土)•23(日)
- Rd9 鈴鹿サーキット(併催:スーパーフォーミュラ)10/27(土)•28(日)
- Vit Race
Rd4 岡山国際サーキット (併催:OKAYAMAチャレンジカップ)
今期2度目のポール・トゥ・フィニッシュ !
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018第4戦 岡山国際サーキット
クラブマンシリーズ 決勝Aレース 3.703km×12Laps
予選6月23日(土) 天候/曇り 路面/ドライ・ウェット
決勝6月24日(日) 天候/晴れ 路面/ドライ
抜きどころの少ないレイアウトと
気になる岡山マイスターの存在
「ボク、このコース、好きじゃないんですよ。基本的に我慢する場所が多くて、ストレスが溜まるというか……」
予選を前に、#0神谷裕幸選手はそんな言葉を口にした。そして、ひと言、付け加えた。
「ただ、勝率はすごくいいんです」
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第4戦の舞台は、岡山国際サーキット。かつてF1が開催された西日本を代表するこのサーキットには、数多くのアマチュアドライバーが集い、賑わっている。攻めすぎると大きくタイムロスするコースは、その頃合いが難しい。それだけに地元の岡山マイスターたちが上位へ進出して来ることも少なくない。
金曜日に行われた専有走行、神谷裕幸選手は同じダンロップタイヤを履く#70庄司雄磨選手に0.6秒以上ものタイム差を付けられた。その小さくない差を埋める方法を、神谷裕幸選手は持っていないようだった。
ただし67台にもなったクラブマンシリーズは予選を2組に分けて実施し、幸か不幸か庄司雄磨選手が1組、神谷裕幸選手は2組と、異なるグループで予選を戦うことになった。
乾き始めた路面にどう対応するか
チームの戦略が予選ポールにつながる
23日(土)、午前中から降り続いていた梅雨時の気まぐれな雨が、予選が始まる前、お昼過ぎにやっと上がった。午後の予選は、路面が徐々に乾き始めるという難しいコンディションで行なわれることになった。予選1組では予選終盤、庄司雄磨選手が1分52秒399のコースレコードを出したものの2番手。スポット参戦した地元の岡山マイスター田嶋聡選手が1分52秒249を出してトップタイムを奪った。
予選2組、1組の時よりも路面はさらに乾き、ほぼドライへと好転していた。そこで早めにタイムアタックに入った神谷裕幸選手は1分51秒401をマーク、見事ポールポジションを獲得した。ちなみにこの予選2組、終盤には赤旗中断となり、そのまま予選は打ち切りとなってしまった。タイムアタックのタイミングを遅らせていたら、ノータイムに終わる危険性もあった。無用なリスクを追わず、手堅く、それでもしっかりとタイムを出す。まさにチャンピオンチームらしい戦略だった。
猛追する庄司選手との一騎討ち
テール・トゥ・ノーズを逃げ切った
決勝レースが行なわれた24日(日)は、初夏のような暑さが岡山国際サーキットを包んでいた。気温も10℃近く上昇し、前日の予選とは全く状況が異なる。
ポールポジションからスタートした神谷裕幸選手は、そのままリードを拡げていく作戦だった。しかし1周目で0秒724まで広がった2位田嶋聡選手との差は、2周目に0秒693、3周目に0秒814と一進一退で広がらない。4位スタートの庄司雄磨選手が3位水野大選手を攻略しようとしていたが、そこに予選10位の菱井將文選手が追いつき、庄司選手もうかつにオーバーテイクを仕掛けられなくなった。庄司選手が水野選手をパスしてようやくポジションを上げたのが3周目。菱井選手も続いて水野選手をオーバーテイクし、結果的に菱井選手が庄司選手を追走し、ポジションを狙う。これが庄司選手を手間取らせる原因のひとつとなった。
田嶋選手を攻略し、庄司選手が2位へとポジションを上げたのは残り周回数も少なくなった8周目。その時点でトップ神谷選手とは1秒216の差があった。しかし神谷選手のラップタイムはレース序盤よりも1秒近く遅い1分54秒中盤。ペースでは庄司選手が勝っていた。
ファイナルラップ、2人は完全なテール・トゥ・ノーズ。差はわずか0秒304となっていた。それでもコースを熟知しているチャンピオン神谷選手にとって、慎重にブロックラインを取りオーバーテイクを許さない。サーキットの誰もが緊張感のあるバトルを凝視することになった。
結果、庄司選手を抑えきった神谷選手が、今シーズン2度目のポール・トゥ・ウィンを飾った。神谷選手のベストラップは4番目で、ファステストラップを記録した#771菱井將文選手に対して0秒8近い差があった。予選、決勝レースと、運も味方してくれたことで、神谷裕幸選手は、ペースに苦しんだレースでも勝ち切ってみせた。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018 Rd.4 OKAYAMA
神谷裕幸選手のコメント
「2位スタートの田嶋選手がどういう走りをするのか判らなかったので、様子を見ながら序盤を走りました。もし出来たらタイヤを温存したいな、と思っていたんですけど、なかなかそんな余裕はなかったですね。田嶋選手のペースも良かったですけど、速い所と遅い所が判って、抑える場所も見えたので、前半は悪くなかったですけどね。レース後半になって庄司選手が2位に上がってきて、やり合ってもらったのでマージンも拡がったので、大丈夫かなと思ったんですけど、やはり追い付かれました。ピタリと後ろに迫られたんですけど、何とか抑え切ることが出来ました。今回はラッキーなレースでした」
■POINT
1位 #0 神谷裕幸 61p
2位 #70 庄司雄磨 49p
3位 #25 水谷大介 46p
4位 #305 水野 大 28p
5位 #771 菱井將文 27p
6位 #713 松原怜史 25p
Team midress fighters
# 0 神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレスDL86」予選1番手・Aレース決勝優勝
# 52 牧智晴選手「NUTECリミットN中部86」予選A組22番手・Bレース決勝7位
# 48 荒川美恵子選手「もらいぼし菱木Racing86」予選A組24番手・Bレース決勝9位