RACE
REPORT2019
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特別戦 富士スピードウェイ (併催:TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2019)
ランキング上位から選抜された4クラスが混走
5万人もの大観衆の前で熱いバトルを披露
TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2019
TGRF ワンメイク エキシビションレース 4.563km×8Laps
予選 12月14日(土) 天候/晴れ 路面/ドライ
決勝 12月15日(日) 天候/晴れ 路面/ドライ
マツダ・ロードスターも86/BRZと一緒に走る
シーズンオフはさまざまなサーキットイベントが各地で開催される。その中でも最大規模なのが、「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL」だ。毎年11月に富士スピードウェイで開かれてきたこのイベントは、今年は11月末にSUPER GTの特別戦があったため、例年よりも遅く、12月15日(日)に開催された。そのプログラムの中に86/BRZレースの特別戦が組み込まれ、ミッドレスと#38神谷裕幸が参戦した。
以前も何度かTGRFでのレースが開催されてきたが、特別戦はシリーズ戦ではないので、逆に特別ルールが適用されたこともあった。今回は、プロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズのエキスパートクラスとオープンクラスの計3クラスに、さらにマツダのロードスターパーティレースが加わる4クラスの混走レースとなった。そのため参戦台数も限られていて、86/BRZレースでは2019シーズンのランク上位から選定された。神谷が参戦するエキスパートクラスは11台。チャンピオンとなった#84橋本洋平選手や、#56鶴賀義幸選手といったライバルも顔を揃えた。
シリーズ戦ではないということで、ドライバーの多くはリラックスモード。一部のチームは来シーズン用の実戦テストという位置づけもあり、いつものピリピリしたムードはなかった。もっとも完全な冬ということで気温が低く、エンジンパワーは大きく伸びるものの、タイヤが本来の性能を発揮するところまで温まらない。そういう意味ではシーズン中のデータは全くアテにならない。
予選終了間際までクラストップだったが…
前日に行われた予選。ドライバーの紳士協定によって、開始後5分間はプロフェッショナルドライバー限定のタイムアタックとなり、残り15分間でクラブマンシリーズがアタックを行なう形となった。
神谷はエキスパートクラスのトップタイムをマークしていたが、予選終了間近に#56鶴賀選手に逆転され、予選をクラス2番手で終えた。そのタイムは2分5秒071で、7月の第5戦よりも約1秒5も速かった。
冷えたタイヤで混戦模様の決勝を3位でゴール
決勝レースは12月15日のTGRF当日。さまざまなプログラムが目白押しとなった中で、いつもよりも短い8周という特別戦がスタートを切った。「タイヤをきっちり温めたつもりだったんですけど、全然グリップがなくて…」という神谷はホイールスピンによって出遅れ、スタートで予選3番手の#130松井宏太選手に先行されてしまう。さらにオーストラリアの86レース参戦ドライバーである#101ラクラン・ギボンズ選手にも追いつかれ、4位にまで順位を落としてしまった。
その4台のマシンがトップグループを形成し、接近したままレースは進んでいく。しかし3周目、#101ギボンズ選手が大きく姿勢を乱してしまい、結果的に神谷が前へ出ることになった。トップグループは3台となったが、4周目にはクラストップを走っていた#56鶴賀選手がコースオフし、#130松井選手がトップに立った。
その後もコースオフが時々見られたが、順位が変動することはなく、レースはそのままの順位でチェッカーとなった。神谷は3位表彰台を獲得。終始リラックスした雰囲気の中で、シリーズ戦とはまた違ったレースを見せてくれた。
神谷裕幸選手のコメント
「あくまでもエキシビションレースなので、シリーズ戦だったら間違いなく仕掛けて前に出るような場面もありましたけど、今日はそんなにガツガツせずにレースを楽しみました。スタート直後にオーストラリアからの招待選手が来たんですが、せっかくなので表彰台に乗ってもらいたいなと思って、前に出てもらった形ですね。タイヤが十分に温まらなかったこともあると思いますが、アチコチでコースオフするマシンが多かったですけど、シリーズ戦とは違いますから。大観衆の前で、面白くレースができました」