ネッツトヨタ中部

Race Report

86/BRZ Race

Rd5 富士スピードウェイ

不運。スタート直後1コーナーの波乱
手負いの状態で懸命の4位ゴール

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019 第5戦 富士スピードウェイ
クラブマンシリーズ・エキスパートクラス 4.563km×10Laps 
予選  7月6日(土)  天候/曇り  路面/ドライ
決勝  7月7日(日)  天候/曇り  路面/ドライ

梅雨に合わせたレインセッテイング
しかし週末は曇天・ドライに

 苦しい戦いになることは判っていた。それでも、想定された中で最良の結果へとつなげる流れには乗れていたはずだった。決勝レースがスタートし、1コーナーに進入する時までは…。

 第2戦に続き、今シーズン2度目の富士だ。梅雨入りしていることもあり、レースウィークの天気予報には雨マークが並んでいた。実際、木曜日までは雨ばかりで、強い雨によってスポーツ走行が中止となったこともあったほどだ。

 ダンロップタイヤは、ウエット路面ではライバルのブリヂストンとの差が大きい。これはタイヤの特性や狙いの差であり、ドライ路面ではダンロップがグリップ性能でも耐久性でも優位にある。つまり雨が降ってしまうと、#38神谷裕幸選手にとっては厳しいレースになることは間違いなかった。

 その差を少しでも小さくするため様々なトライをし、セッティングを研究していった。ただし、ドライ路面とは異なりウエット路面は雨量によってコンディションが大きく変化するため、その見極めが難しい。

 midressだけでなく、多くのチームがウエット路面に取り組んでいた。しかし結果からいうと、その努力はほとんど無駄になった。なぜなら予選の行なわれる土曜日、決勝レースの日曜日には雨が降らず、路面は常にドライだったからだ。





1秒以内に20位までが入る
緊迫の予選で3番手獲得

 40台のエントリーを集めたクラブマンシリーズ・エキスパートクラス。予選は気温20℃、路面温度28℃という、梅雨冷えの中で行なわれた。早めにアタックに入ったのは#130松井宏太選手(DL)で、2分06秒634をマーク。これがターゲットタイムとなる。それを最初に更新したのは最大のライバルである#84橋本洋平選手(BS)で2分06秒539。そして神谷がアタックしたのだが、2分06秒575でわずかに届かない。予選終了間近、2度目のアタックで#29松沢隆弘選手(DL)が2分06秒505で、見事ポールポジションを獲得した。神谷は3位となった。

 この予選、ポールポジションのタイムから1秒以内に20位までが入るという、まるでプロフェッショナルシリーズのような接戦となった。ほんのわずかなミスが、予選順位を大きく失ってしまうことになる。



決勝の赤旗中断でトップ集団に
追い付くチャンスも…

 決勝レース。シリーズチャンピオン奪還を狙う神谷にとって、マークすべき存在は、シリーズランキングトップにいる橋本選手と、ランキング2位の水野大選手の2人だ。ベテラン橋本選手とはタイヤメーカーが異なりコーナーによって差が出るのだが、若手の水野選手は同じダンロップユーザーのため、コース上で直接バトルになるとオーバーテイクが難しい。2人とのポイント差を少しでも詰めておきたいところだ。

 注目のスタート、ポールポジションの松沢選手が出遅れてしまい、橋本選手が簡単にトップに出る。神谷も2位へと上がり、橋本選手を追う。そして1コーナーでアクシデントが起きた。

 出遅れた松沢選手のイン側に、予選5番手からスタートを決めた#703花里祐弥選手(BS)が並んだのだが、1コーナー進入でのスペースがなくダートにマシンを入れてしまった。当然ブレーキングが出来ずに、オーバースピードで1コーナーに進入し、すでにターンインしていた神谷の右ドアへ衝突してしまったのだ。このクラッシュによって花里選手はリタイヤすることになり、また危険行為としてペナルティが与えられることになった。

 神谷はコース外にはじき出されたものの、何とか立て直し5位でコースに戻った。橋本選手と離れてしまっただけでなく、予選6位だった水野選手に先行を許すことになった。ドアパネルは大きく破損し、ペースもトップグループからは遅れてしまっている。3周目に松井選手をオーバーテイクし4位に上がったものの、3位の水野選手とは2秒以上の差が付いてしまっていた。

 しかし5周目。2台のマシンが絡むクラッシュが発生し、マシン回収のためセーフティカー、さらに赤旗となりレースが中断することになった。これで4秒以上あったトップとの差はキャンセルされる。

 残り3周でセーフティカー・スタート。実質的には残り2周で再スタートということだ。しかし、このレースでファステストラップを記録した水野選手に対して、手負いの神谷のマシンは、ピタリと背後に付けることができず、4位のままレースを終えることになった。苦しい状況の中、最大限の結果を残したといっていいだろう。

 決勝レースは橋本選手が優勝、水野選手が3位と、神谷にとってはレース以上にチャンピオン争いが厳しくなってしまう結果となった。

 次戦、第6戦は北海道・十勝スピードウェイで、8月17日~18日に2ヒート制で開催される。




神谷裕幸選手のコメント

「なんか、今年はついてないですね。1コーナーでは完全に2番手に上がっていて、橋本洋平選手についていったんですが、花里祐弥選手が飛んで来て…。幸いレースを続けることができたんですが、エンジンのチェックランプも点灯して、クルマの動きもおかしくて…。でも『ポイントだけは取らないと』と思い直して走りました。クルマを直して、十勝で取り返したいと思います」

■POINT
1位       #84      橋本洋平             98
2位       #305    水野 大               76.5
3位       #38      神谷裕幸             67
4位       #56      鶴賀義幸             47
5位       #760    岩本佳之             45.5
6位       #130    松井宏太             41

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019 Rd.5 FSW

 

Team midress fighters

【エキスパートクラス】
#38    神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレスDL86」予選3位・決勝4位

#338      角谷昌紀選手「Masaki菱木レーシング86」予選20位・決勝19位

#164      井上博史選手「ミッドレスワコーズDL86μ」予選36位・決勝28位

#48        荒川美恵子選手「もらいぼしK1アクト菱木R86」予選40位・決勝32位

#888      鈴木俊介選手「CP55チームミッドレス86」予選39番手・決勝35位

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