ネッツトヨタ中部

Race Report

Vitz Race

GRAND FINAL 富士スピードウェイ

3人が決勝に挑んだグランドファイナル
CVTクラスで神谷裕幸と荒川美恵子選手が1-2フィニッシュ!

TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2019 Grand Final 富士スピードウェイ 
Grand Final   4.563km×10Laps
予備予選11月23日(土)天候/雨 路面/ウェット
予選11月23日(土)天候/雨 路面/ウェット
決勝11月24日(日)天候/曇り 路面/ウェット

4人が挑んだグランドファイナルの予備予選
揃って通過の期待が込められたものの……

今回で17回目となる、TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz RaceのGrand Finalが、富士スピードウェイで開催された。ヴィッツ使いの日本一を決める一戦は、原則としてシリーズ戦に出場したドライバーに参加資格が与えられており、非常に広く門は開けられてはいる。実際、今回は78名ものエントリーを集めた。ただし、予選と決勝に挑めるのは54名だけで、各シリーズの上位陣であるシードドライバー以外は、予備予選を通過しなければならない。門は広げられているが、実はその先にハードルが待ち構えている格好である。

このレースにチームミッドレスからは#238神谷裕幸と、サポートドライバーの#27田中勇弥選手、#481荒川美恵子選手、#628松木知選手の4人がエントリー。このうち#238神谷と#481荒川選手は、CVTクラスでの参加となった。

予備予選は2組に分けて行われ、計測はわずか12分間! #238神谷が挑むA組は土曜日の7時55分からのスタートとなった。小雨が降ってはいたものの、ひどい水たまりはない半ばセミウェットの難しいコンディション。果敢にコースを攻め立て、周を重ねるごとタイムを縮めていった#238神谷は2分25秒805をマークして、上位5名に優先出場枠のあるCVTクラスのトップに浮上。無事、予備予選を通過した。

10分後に行われたB組は、#27田中選手、#481荒川選手、#628松木選手の3人が走行。やや雨が強くなってA組より全体的にタイムが鈍る中、軽快な走りを見せていたのが#628松木選手だった。ボーダーラインとなった2分26秒台の前半に、早々に乗せたばかりか、ラストアタックで2分25秒587にまで短縮を果たし、11番手で予備予選を通過する。一方、#481荒川選手は2分28秒911でCVTクラスB組の2番手につけたが、トップはペナルティポイントの累積によりベストタイム抹消となったため、実質トップでの通過を果たすこととなった。

その一方で、#27田中選手は2分28秒089を記録するに留まったため、予備予選通過は許されず。残念ながら、4人揃っての予選、決勝進出は果たせなかった。





神谷がCVTクラス2番手にコンマ8秒の差をつける
荒川選手には最後尾からの激しい追い上げに期待が

予選は11時5分から、15分間の計測で競われた。予備予選より3分間長いとはいえ、14名のシードドライバーを加えた54名が一斉に、しかも予備予選同様セミウェットの路面を走るのだから、好タイムを出すのは困難を極めた。#238神谷は計測2周で早くも2分26秒052をマークするも、高めの内圧設定が裏目に出て、それ以降のタイムアップはならず。総合では49番手ながら、CVTクラスでは2番手にコンマ8秒の差をつけてトップとなった。

#628松木選手は周回を重ねるごと着実にタイムを上げて、計測4周目には2分23秒824へ。惜しむらくはラストアタックで短縮が果たせなかったことだが、39番手を獲得。逆に#481荒川選手は思うようにタイムが伸ばせずにいたが、終了間際に2分28秒387をマーク。最後尾となる総合54番手、CVTクラスの5番手ながら、どこまで決勝で順位を上げてくれるか期待されることとなった。

「予備予選はCVTなので、止まらない限り通るという感じでしたから、決勝に向けて内圧の確認をして走っていました。予選はちょっと内圧を上げすぎて、思ったよりクルマが進まなくて。もうちょっとMT車両を食いたかったんですけどね。本当はレコードタイムを狙っていて、練習で去年のレコードは抜いていたので、グランドファイナルでカッコつけようと思っていたので、それはちょっと残念です」(#238神谷)

「予備予選はウェットコンディションで、『気合いでブレーキ踏むしかない』って、思い切って突っ込んでいったら、思っていた以上にタイムが上がって、無事通過できてホッとしました。予選はシード選手も入ってきて、速い人ばっかりなので、渾身のアタックをしても力及ばずで、さすが日本一決定戦だと痛感しました」(#628松木選手)

「初めてのグランドファイナルなので、予備予選落ちしないよう木曜日から走りました。晴天の中、2枠を走って、いいタイムも出ていたので、『もうちょっと練習したら、行けるかな』と思っていたら、次の日まさかの大雨! でも、その雨を経験していたから、予備予選の雨が大したことがなかったので、落ち着いて走ったらいい結果になって。予選になったら、嬉しさのあまり頑張れませんでした。決勝を走れるので、まぁいいです(笑)」(#481荒川選手)

神谷がCVTクラスで圧勝、総合でも21人抜きを果たす
松木選手は4ポジションアップも、惜しまれる接触のペナルティ

グランドファイナルのスタートは、日曜日の8時から。路面には水たまりはないようだが、未明まで降り続いた雨で濡れたまま。何よりスタート進行の直前までコースは霧に覆われていたが、マシンがグリッドに並べられる頃には、ギリギリ視界が保たれる状態まで回復していた。

富士でのシリーズ戦は8周で争われるが、今回はそれより2周多い10周での戦いに。追い上げを誓っていたチームミッドレスの3人には、よりそのチャンスが増える。

いきなりごぼう抜きを果たしたのは、#238神谷だった。オープニングラップだけで35番手に浮上し、実に14台をパス。その真後ろには#628松木選手が続いていた。そして、#481荒川選手も47番手に浮上し、CVTクラスの2番手にまでジャンプアップ!

その後も#238神谷は、中団のMT車両と遜色のない2分32秒台で周回を重ねるようになり、バトルを繰り返しながら、なおもポジションを上げていく。最終的には28位でフィニッシュし、CVTクラスではぶっちぎりの勝利となった。

#481荒川選手もオープニングラップのうちに47番手に浮上し、CVTクラスの2番手に。1台、また1台と前をかわしていき、終盤にコントロールを失って順位を落としもしたが、それよりも抜いてきた台数の方がはるかに多く。最終的には11台抜きの43位でゴールし、さらに上位のペナルティもあって、ひとつ順位を上げることになった。もちろんCVTクラスでは#238神谷とともに、チームミッドレスで1-2フィニッシュに成功した。

残念ながら、そのペナルティを受けてしまったひとりが、#628松木選手だった。オープニングラップを36番手で終え、その後いったんは順位を落とすも、終盤には35番手にまで挽回を果たしたものの、追い上げの最中に接触が。ペナルティとして30秒加算され、46番手となった。。





「コンディションが良かったですね、僕向きでした。最初は安定したんですが、途中から内圧か何かわかりませんが、どちらかというとトラクションがかからないかな、という感じになってしまいました。何度か制御が入ってしまって、それも『ここ!』って時に。その間に何台から抜かれてしまいましたが、それ以上に抜いて来ましたし。なかなか楽しめました!」(#238神谷)

「神谷さんは無理ですけど、できれば3番になりたいと思っていたんです。そしたら、最初のうちにすぐ2台を抜いて、その後もまだ詰まっていたので、隙間に入っていったらCVTクラスの人がいたんですね。『よしよし』と思って着いていったら、ヘアピンだったかな、隙が出たのでシュッと抜いて来て。『よくやった、もしかして2番』って! そこから先はMTの人もかなり滑っていて、ブレーキが早かったんですよ、どこも。特にダンロップコーナーがそうだったので、ブレーキ遅らせて詰めて、何度も仕留めて。ただ、7周目かな、もう1台行きたいなと思って仕掛けた最終コーナーでタコってしまって、3台に抜かれたかな。それがなければもうちょっと上だったんですけどね。でも、嬉しい〜。初めて実力で表彰台に上がれました」(#481荒川選手)


「神谷さんがすぐに抜いていって、後ろ着いていければいいかなと思っていたんですが、まわりのペースも良くなかったから、あわよくば神谷さんも抜いていこうという感じで、挑戦したんですが、コースアウトとかも実はあって。あと、終盤に接触をしてしまって、ちょっと申し訳なかったです。もっと冷静にレース運びができれば良かったかな、と。来年はそのあたりメンタル面を鍛えて、また挑戦したいと思います」(#628松木選手)

 

Team midress fighters

#238  神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレスVitzCVT」予選49位・決勝28位 (CVTクラス優勝)

#481  荒川美恵子選手「GRGミッドレス菱木RVitzCVT」 予選54位・決勝42位(CVTクラス2位)

#628  松木知選手「ミッドレスBStepラヴィッツ」 予選39位・決勝46位

#27   田中勇弥選手「SSTミッドレスVitz」 予備予選B 組

TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2019 Grand Final FSW RESULT


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