RACE
REPORT2019
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Rd3 岡山国際サーキット
雨の岡山に、苦戦を強いられたチームミッドレス
#138井村太委智選手が入賞まであと一歩の14位に
TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2019関西シリーズ第3戦
3.703km×10Laps
予選7月28日(日)天候/曇り 路面/ドライ
決勝7月28日(日)天候/雨 路面/ウェット
予選は1グループの争いに
大渋滞の中でクリアラップを完璧には取れず
全4戦で争われるTOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2019関西シリーズは、前半戦が鈴鹿サーキットを、後半戦が岡山国際サーキットを舞台とする。シリーズ第3戦は今シーズン初めて岡山国際サーキットで、久々に予選・決勝を1日で行う1デイイベントとして7月28日(日)に開催された。今回の総エントリー台数は44台とあって全車が決勝レースに挑める一方で、予選は2グループに分けられず、一斉に走らなくてはならない。いかにしっかりクリアラップを取れるかが、好グリッドを得るための最大のポイントとなった。
今回、チームミッドレスからのエントリーは7台。その最上位につけたのは#138井村太委智選手で、2分3秒362をマークして12番手に。これに続いたのが#38内藤章太選手で、2分4秒235で14番手。社員ドライバーのふたりが、第2戦から大きく順位を上げることとなった。
「タイヤの内圧の上がった3周目までプッシュし続けて、レースウィークの中ではベストタイムが出たので良かったんですが、前にペースの違うクルマが入ってしまうとタイムが出なくなってしまうので、クリアラップの取り方とここだというタイミングでしっかりタイムを出す集中力がこれからの課題になりそうです」(井村)
「練習から井村くんの方が速かったので、引っ張ってもらおうと思っていたんですが、出遅れてしまって。それでも練習では置いていかれた自分より速かった人と一緒にアタックして着いていくことができたので、まぁまぁ走れたと思うのですが、井村くんの方が現状タイムは出ているので決勝で巻き返せたらいいなと思っています」(内藤)
また、今回は第1戦以来となるCVT車で#238神谷裕幸選手が出場。CVT特有の制御に手を焼きながらも、2分5秒421をマークして30番手。2台が挑んだCVT車の中では1秒半の差をつけトップとなった。
「ぎりぎり絞り出したタイムです。でも途中でずっと青旗を振られて、最後の周なんてヘアピンまでにコンマ27秒刻めていたので(2分)4秒台を絞り出せるかなと思っていたのに、前にいたクルマにわざわざ後ろに回られて青旗を4、5か所で。正直、面白くない。でも、決勝ではベストを尽くします」(神谷)
他のチームミッドレスのドライバーの予選結果は、以下のとおり。#191水野泰昌選手(19番手)、#155飯田誠選手(32番手)、#124山本敦選手(32番手)、#381井上満夫選手(43番手)。
突然の雨に見舞われた決勝
刻一刻と変わる路面状況に悪戦苦闘
突如発生した台風6号の影響も、予選まではまったく受けることなくドライコンディションでの走行が可能だったものの、決勝レースが近づくにつれて空模様が怪しくなり、マシンがグリッドに並べられる頃に降り出した雨は瞬く間に路面を水浸しにしてしまう。セット変更どころか、タイヤの内圧調整さえままならぬままスタートのタイミングを迎えることに。急きょセーフティカースタートでのレース開始となるが、2周の先導だけでは理想の状態とするまでには至らず。それでも井村、内藤ともにポジションキープの12番手、17番手で、しばらくはチャンスの到来を待ち続けた。
中盤からの展開は、ふたりの間で対照的に。井村はバトルを繰り広げたのに対し、内藤は単独での走行になったからだ。また、その頃から雨はほぼ止んで全体的にペースが上がっていく中、雨の岡山国際サーキットが初めてのふたりはしっかり追随できず。結果的に井村は2台の先行を許して14位、内藤は最後までポジションを守る格好で17位でのフィニッシュとなった。
「スタート進行、フォーメイションラップ、SCランも含め、路面の確認をしつつ走っていたんですが、正直どこまで行けて、どこまでダメなのか分からないままタイヤを使い切れなかったという印象です。後半は多少路面が良くなってきたのに、しっかりペースを上げることができなかったので、路面状況を確実に把握して走る能力が大切なんだな、というのも感じました。それと競って並んでいる時、ブレーキングで負けてしまうのはメンタルな部分も大きかったようにも思います。ただ、まわりは速い人たちばっかりだったのに、食らいついていこうと思った中でのポジションダウンだったので、収穫もいっぱいありました」(井村)
「後半セクター、特にWヘアピンあたりで前のクルマとの差が詰まったので、行けるかなと思ったんですけど、どうしても2コーナーでかなり離されてしまう感じで。それと後半は路面がかなり乾いてきたんですが、自分が全然対応し切れていない状況で、ボトムスピードをかなり落としてしまったのが離れてしまった原因なのかな、と思っています。刻一刻と変わるコンディションというのは、なかなか走れないのでいい経験にはなりました。ウェットの走り方をもっと勉強して行きたいと思います」(内藤)
CVT車の神谷選手は
7ポジションアップに成功
一方、CVT車の神谷にとっては、少なからず「恵みの雨」となっていた。30番手から、SCが離れた後の1周だけで27番手に上がり、さらに中盤までは1周1台ずつのペースでオーバーテイクを重ねていたからだ。そして、8周目には23番手に浮上。そこからは前走者との差が大きく、さらなる上昇は果たせなかったが、7ポジションアップに成功した。もちろんCVT車の最上位となった。
「ウェットが全然ダメなんですよ、CVTは。空転しちゃうと制御が入って失速してしまうので。しかも空気圧の調整もできずドライのまま行って、とりあえず走ったような状況ではあったんですが、けっこう抜けましたね! でも仕掛けるのに、普段一緒に走っている人たちではなかったのでちょっと怖かったです。最低限の走りはできたかな。今年のVitz Raceは各サーキット1回ずつ出る予定で、岡山のデータも取れたので、僕はこれが最後になります」(神谷)
チームミッドレスの他のドライバーの決勝結果は、以下のとおり。#191水野選手(20位)、#155飯田選手(26位)、#124山本選手(38位)、#381井上選手(43位)。
第4戦(最終戦)も岡山国際サーキットを舞台とし、10月19日(土)に開催される。
Team midress fighters
#138 井村太委智選手「ネッツ中部GRGミッドレススノコVitz」予選12位・決勝14位
#38 内藤章太選手「ネッツ中部GRGミッドレススノコVitz」予選17位・決勝17位
#191 水野泰昌選手「N中部ミッドレスCJR瑞浪ヴィッツ」予選19位・決勝20位
#238 神谷裕幸選手「ネッツ中部GRGミッドレススノコVitz CVT」予選30位・決勝23位
155 飯田誠選手「N中部ミッドレス☆菱木レーシングVitz」予選32位・決勝26位
#124 山本敦選手「ROJAKデザインミッドレス菱木Vitz」予選33位・決勝38位
#381 井上満夫選手「N中部GRGミッドレス38yaヴィッツ」予選43位・決勝43位
TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2019 関西シリーズ Rd.3 OKATAMA RESULT
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