ネッツトヨタ中部

Race Report

86/BRZ Race

Rd3 スポーツランドSUGO

本来の速さと実力を発揮できず
SUGOは本当にミッドレスの鬼門なのか…

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019 第3戦 スポーツランドSUGO
クラブマンシリーズ・エキスパートクラス 3.704km×13Laps 2ヒート
予選/決勝第1ヒート        5月18日(土)  天候/晴れ  路面/ドライ
決勝第2ヒート                5月19日(日)  天候/晴れ 路面/ドライ

予選が極めて重要なテクニカルコース

 第3戦のステージは東北を代表するサーキット、スポーツランドSUGOだ。高低差があり、連続する難しい複合コーナーやシケインから高速コーナーまでバリエーションのあるコースレイアウト。そして最終コーナーの10%の上りからピット手前で下りへと変化するメインストレート。その個性的なコースは、元よりオーバーテイクが難しいのだが、それがワンメイクでマシンの性能差がない86/BRZレースとなれば、なおさら困難になる。

 だからこそ予選は極めて重要。レース結果そのものに決定的な影響を与える可能性が高い。

 このコース、チームミッドレスと神谷裕幸選手にとって、2017年が初めてのチャレンジだった。「神谷の走りにマッチしているのではないか」という大方の予想通り、見事予選でポールポジションを獲得した。ただし決勝レースでは、ジャンプスタートの判定を受けて後退してしまった。

 続く2018年は、予選で走路外走行を取られてベストタイムが抹消、予選1組9位となってしまう。17番グリッドからのスタートでは上位を狙えるはずはなく、神谷は安全にチェッカーフラッグを目指し、19位という結果だった。

 相性が良いのか? 悪いのか? ともかく2年続けてすっきりしない結果となっていたことは間違いない。3度目のチャレンジは、どんな結末を生むのだろうか?



セッティングのちょっとした違いが大きな差に

 予選前の最後の走行チャンスである金曜日の専有走行は、いつもライバルたちとの差を知るための試金石だ。多くのドライバーはニュータイヤでタイムアタックし、予選シミュレーションをするからだ。神谷は1分40秒907で、4番手のタイムをマーク。トップタイムの#56鶴賀義幸選手に0秒409のビハインド。ペースは悪くない。セッティングのわずかな違いが敏感にタイムに影響するコースだけに、チームと神谷は慎重に見直していく。

 土曜日の午前中に行なわれた予選は、気温が上昇したこともあり、多くのドライバーが専有走行よりもタイムを落とした。上位陣でタイムアップしたのは、SUGOでの経験がほとんどなかった#610大島和也選手と、そしてヴィッツ東北シリーズでキッチリとSUGOを走り込んでいた#130松井宏太選手だけだった。その松井宏太選手がポールポジションを獲得。神谷は9位という結果に終わった。

「ちょっと難しかったですね。5~6番手くらいかなと思っていたんですが、予想以上にみんな速いですね。こうなったらポイント狙いで、少しでも多くのポイントを獲って帰りたいと思います」という神谷のコメントが示すように、オーバーテイクの難しいSUGOでは、9位から優勝を狙うには遠すぎる。



第1ヒートはポジションアップし7位でゴール

 決勝レースの第1ヒート、神谷はオープニングラップで1つポジションを上げ、8位へ。SUGOではスタート直後の混乱の中で、3コーナーまでが最大のオーバーテイク・タイムであり、そのチャンスをしっかりと生かした結果だ。

 レースでのラップタイムは悪くない。ポールポジションからプッシュし、2位との差を拡げ独走体勢となっていた松井選手と、ほぼ同じラップタイムを刻んでいく。だがしかし、その先は難しい。マシントラブルでラップタイムを5秒近く落とした鶴賀選手を8周目にパスして7位へ上がったものの、それ以上は無理だった。第1ヒートのシリーズポイントは、第2ヒートを完走すれば2ポイントが与えられる。



馬の背コーナーの悪夢

 翌日の第2ヒート。第1ヒートの結果から7番グリッドからのスタート。第1ヒートとは逆に、スタート直後にポジションを8位へと下げてしまう。3周目に7位へ復帰するが、そこから先へは難しい。神谷は花里祐弥選手を先頭にした5位争いのグループの中にいた。オーバーテイクが難しいだけに、グループは密集した接近戦になってしまう。

 そして12周目、神谷はバックストレートの先、馬の背コーナーでブレーキングに失敗。直前を走っていた#760岩本佳之選手に追突してしまう。ブレーキングの直前、左リヤタイヤをコースの外に落としてしまったため、ABSが早く介入し十分減速できなかったのだ。

 このクラッシュによって神谷はコースサイドにストップ。完走扱いになったので第1ヒートの2ポイントは無効にならなかったものの、第2ヒートはノーポイントに終わってしまった。

 第1戦鈴鹿、第2戦富士と、連続して表彰台に上がり続けてきた神谷だが、今回は7位&リタイヤ(完走20位扱い)となった。本来の速さを発揮することはできず、サーキットを後にすることに。

 第4戦は6月15日(土)~16日(日)、大分県・オートポリスで開催される。




神谷裕幸選手のコメント

「木曜日から入ったんですが、少し準備不足だったんでしょうね。今週末、最初からいいタイムが出せていたので、油断した部分もあったかもしれません。少しセッティングを変えるだけで最終コーナーが良くなったんです。第1ヒートが終わって変えてみたら、第2ヒートは最終コーナーが速くなって、その後のストレートの伸びが全然違うんです。それにもっと早く気付いていれば、今週末の結果は全然違ったものになっていたかもしれません。チャンピオン争いという面では、ちょっと差がついてしまいましたけど、まだシーズン序盤なので、これから挽回していこうと思います」

 

■POINT
1位       #305    水野 大               63.5
2位       #84      橋本洋平             47
3位       #38      神谷裕幸             37
4位       #130    松井宏太             35
5位       #760    岩本佳之             34
6位       #703    花里祐弥             28

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019 Rd.3 SUGO

 

Team midress fighters

【エキスパートクラス】
#38  神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレスDL86」予選9位・決勝第1ヒート7位・第2ヒート20位

#48荒川美恵子選手「もらいぼしK1アクト菱木R86」予選20位・決勝第1ヒート21位・第2ヒート17位

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