RACE
REPORT2021
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Rd3 オートポリス
神谷が2年ぶりのオートポリスで、5位入賞
OPENクラスで佐々木敬規選手が初優勝飾る!
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2021第3戦 オートポリス
クラブマンシリーズEXPERTクラス 4.674km×10Laps
予選 6月13日(日)天候/くもり 路面/ドライ
決勝 6月13日(日)天候/くもり 路面/ドライ
神谷がYaris Cupと合わせ、6月3連戦の2戦目に挑む
GR 86/BRZ RaceのクラブマンシリーズEXPERTクラスに、チームミッドレスから臨む#38神谷裕幸にとって、6月はまさに激動のレース月間となった。1週間前に富士スピードウェイでYaris Cupを戦ったばかりで、そして今週はオートポリスでGR 86/BRZ Race。さらに1週間後には鈴鹿サーキットで、再びYaris Cupを戦う予定であるからだ。
気持ちの切り替えの早さには定評のある#38神谷とあって、メンタル面の不安はそれほどないだろうが、果たしてフィジカル的には? いや、そんなあらぬ心配より、前回のGR 86/BRZ Raceでは2位でゴールし、繰り上がって優勝。逆にYaris Cupの初戦ではトップを快走するも最終ラップで逆転され、無念の2位となっている。したがって、今度こそトップでチェッカーを受けたいという気持ちが、圧倒的に高まっているに違いない。
昨年はコロナ禍でチームがシーズン上半期の活動を休止していたため、#38神谷にとってオートポリスでのレースは2年ぶり。静かなる闘志を前面に打ち立てた、激走をきっと見せてくれるはずだ。
タイヤ内圧がコンディションに合わず、予選は4番手に
今年のGR 86/BRZ Raceは、どうにも天候に恵まれず、レースウィーク通じ、ずっとドライコンディションが保たれたことは過去2戦いずれもなかった。オートポリスの第3戦も例外ではなく、#38神谷は木曜日から練習を開始したが、雨は降ったりやんだりを繰り返していた。
最終チェックとなる土曜日の専有走行にいたっては、EXPERTクラスのみフルウェットとなる始末。ここで#38神谷は2分21秒092を記録して6番手に。願わくは、予選、決勝ともにドライコンディションが保たれること。幸い、長期予報では高い降水確率を告げていたのが、実際に日曜日が近づくにつれ、好天に向かっていた。
実際、日曜日のオートポリスは灰色の雲を浮かべていたが、切れ間からは青空も見えるほどとなり、少なくとも予選は雨の心配はなさそうだ。20分間の計測で行われる予選に、#38神谷はワンタイミング置いてコースイン。いつもどおりワンアタックにすべてをかけ、2分13秒660を記録して、その時点での2番手につけることとなった。しかし、セッション後半の方が若干温度も下がったこともあり、ふたりのドライバーが#38神谷のタイムを上回ったことから、4番グリッドからの決勝レースに臨むことが決定した。
「昨日より路面温度もあったし、同じぐらいの内圧で行ったんですけど、全然グリップ感がなくて。想定よりコンマ1秒遅くて、『なんなんだろう』って感じです。昨日の雨でだいぶ路面がリセットされちゃって、合わせきれなかったようで。難しいですね、オートポリスではいつも内圧を外すんですよ。データの少ないサーキットなので、仕方がないですけど、とりあえずセカンドローなので、決勝は雨が降らなければ……という感じです」(#38神谷)
地元ドライバーの渋滞に巻き込まれ、惜しくもポジションアップならず
久々のワンデイレースということもあって、慌ただしくタイムスケジュールは進んでいき、予選を終えてから3時間あまりで、決勝レースを迎えることとなった。引き続きコンディションはドライ。#38神谷が願っていたとおりの状況となっていた。
しかし、#38神谷はスタート直後に1台に抜かれ、5番手から追撃を開始。前を行く車両とトップグループを形成するが、2番手の地元ドライバーは、月に2〜3回はオートポリスを走っているという超強者。ペースは決して良くはないのだが、徹底したブロックラインを走行して、#38神谷ら後続を頑なに抑え続ける。その間にトップは逃げていく。
隙間をこじ開けるようにして、1台、また1台と地元ドライバーをかわしていき、今度は#38神谷の番。だが、スローペースゆえに、序盤に離していた6番手の車両も近づいてきて、違った形での一触即発状態になってしまう。
逆転の決め手を最後まで欠いた#38神谷は、ポジションキープのまま5位でゴール。やや悔いの残るレースとなってしまった。
次回のレースは今季初の2レース制で、7月24〜25日にスポーツランドSUGOで開催される。目下の#38神谷のランキングはトップと13ポイント差の3位。大量得点を果たし、さらなる躍進を期待したい。
神谷裕幸選手のコメント
「予選がすべてでしたね。スタートで1台に抜かれて、そこからついていったんですけど、スリップストリームについても離れてしまうし、ストレートが伸びないので仕掛けることもできなくて、前がやり合っているところに飛び込んでいくぐらいの展開しかできなかったんですが、前であれだけバチバチやられると、弾き飛ばされる可能性もあるので、あまり無理しないようにやっていたんです。でも、ちょっと『う〜ん』って感じでしたね。来週のYaris、頑張ります」(#38神谷)
#95佐々木敬規選手は初のオートポリスで初優勝!
また、今回OPENクラスでは#95佐々木敬規選手が予選2番手を獲得。決勝ではスタートを決めてトップに立ち、常に後続を背後に置く状態ながら、辛くも逃げ切りを果たし、初優勝を飾っている。
「迷惑じゃないように、クリーンなレースの中でできる範囲、一生懸命やりました。初優勝で、オートポリスも初めてで。僕のクルマは通勤にも使っていて、サラリーマンの人とかモータースポーツを楽しんでいる人、ここまで行けるんだよ、っていうのを証明できたのかなと思って、嬉しかったです」(#95佐々木敬規選手)
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2021 Rd.3 AP
Team midress fighters
【EXPERTクラス】
#38 神谷裕幸「N中部GRGミッドレス86」予選4位 決勝レース5位
【OPENクラス】
#95佐々木敬規選手「ミッドレス86ライトニング」予選2位 決勝レース優勝