RACE
REPORT2021
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Rd10 岡山国際サーキット
エンジン不調がより悪化した第10戦
必死に耐え続けた神谷裕幸だったが、無念のリタイアを喫す
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2021第10戦 岡山国際サーキット
クラブマンシリーズEXPERTクラス 3.703km×12Laps
予選 10月16日(土)天候/曇り 路面/ドライ
決勝 10月17日(日)天候/晴れ 路面/ドライ
晴れの国・岡山で迎えたシリーズ終盤戦
GR 86/BRZ Raceの第7大会が、岡山国際サーキットで開催され、10月16日(土)に行われた予選とシリーズ第9戦に続いて、17日(日)にシリーズ第10戦が行われた。
チームミッドレスからクラブマンシリーズEXPERTクラスに出場する#38神谷裕幸は、予選でエンジントラブルを抱えながら、第9戦を4ポジションアップとなる9位で終え、ベテランならではの意地を見せた。引き続き挑む、第10戦での活躍が大いに期待された。
「さすが!」の印象を強くしたレース1を経て……
Wヘッダー大会であっても、昨年までの2ヒート開催の場合、ヒート2の決勝グリッドはヒート1の順位によって決定したが、今年から完全に独立した2レース開催となっている。ただし、予選は1回のみ。レース1のグリッドはベストタイムで、そしてレース2のグリッドはセカンドベストタイムで決定される。タイヤは予選、2レースすべて1セットしか使えないため、本当に1周だけに集中すればいいのではなく、さらにもう1周のタイムが求められる。
そんな厳しい状況の上に、#38神谷はその予選においてエンジントラブルを抱えてしまう。ベストタイムでは13番手に甘んじたものの、セカンドベストタイムでは10番手につけてきたあたり、もはや「さすが!」と言わざるを得ない。レース1には、しっかり対策を施して臨むも、明らかにエンジンは本調子ではなかったにも関わらず、9位でゴールしているから、なおさらその印象を強くした。
「レース2の方が予選順位はいいので、1ポイントでも取りに行きます。とりあえずレースにはなるんじゃないでしょうか」(#38神谷)
断腸の思いで下した決断
土曜日の夕方から雨が降り始め、未明には上がったとはいえ、日曜日の早朝には路面にまだ水を残していた。しかし、気温は低めながら強い日差しが瞬く間に路面を乾かし、クラブマンシリーズEXPERTクラスの決勝が行われる頃には、もう完全にドライコンディションになっていた。引き続き12周で競われるレース2こと、決勝レース第10戦に、#38神谷は5列目、10番グリッドから臨む。
しかし、しっかり対策はしていても、悲鳴を上げながらレース1を全開で戦い続けたエンジンは、#38神谷にまともな戦いをさせてくれなかった。期待されたスタート、そしてオープニングラップでの躍進は果たせず、それどころか16番手にまでダウン。
周回が進むと、ラップタイムはトップグループから1秒から2秒近く遅れており、ポジションをキープできているのが不思議なまでに。そのため、断腸の思いで#38神谷は自ら戦線離脱を決断。7周目にピットに戻り、リタイアとなった。
ランキングもひとつ下げ、全戦有効のポイントシステム下では、非常に厳しい状況になったが、まだ戦いは2大会、3戦残されている。間違いなく、再び全力での走りを披露してくれるはずだ。次大会は10月30〜31日に延期された、十勝スピードウェイが舞台である。
神谷裕幸のコメント
「やっぱりダメでした。ポイント獲れる位置でもないし、この後無理して何かあって、迷惑かけてもいけないし……。10月末に十勝があるので、それまでにエンジン換えて、しっかり戦えるように準備したいと思います。岡山は得意なので、かなり期待はしてきただけにすごく残念です。気持ちを切り替えて、次、頑張ります」(#38神谷)
Team midress fighters
【EXPERTクラス】
#38 神谷裕幸選手「N中部GRGミッドレス86」予選10位 決勝レースリタイア
【OPENクラス】
#52 牧 智晴選手「NUTEC☆N中部GRGミッドレス86」予選24位 決勝レース22位
#95 佐々木敬規選手「ミッドレス86ライトニング」予選43位 決勝Bレース2位
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2021 Rd.10 岡山